キャリアとは仕事人生

わたしが学んだキャリアの定義とは、

『その人生(life)において、報酬の有無に関わらず何らかの形で働くということに関わっている部分(working life)であり、それは意識・意味・価値などの内的なもの(内的キャリア:Internal career)と、属性などの外的なもの(外的キャリア:External career)がある』

そして、この ”報酬の有無に関わらず何らかの形で働く”の部分をひと言で日本語でいえば、”仕事”と訳すのが最もしっくりくるのだろうと理解しています。

別の記事(ウェルビーイングの5つの要素)でもお伝えしましたが、キャリアウェルビーイングのキャリアには、ボランティア活動や子育て(家事)・勉学(学習)も含むということにもつながります。

さらに整理すると、報酬の有無によって『職業として報酬を受ける、そしていつか定年になり携わらなくなるようなもの』をジョブ(Job)、『報酬をうけず(うけることが目的とならず)、人生を通じて携わる』ものをワーク(Work)として、とジョブとワークを包含するのが『仕事』となります。

仕事=ジョブ(報酬あり・職業)& ワーク(報酬なし・ボランティアや子育て)

よって、キャリアって日本語ひと言で訳すとすれば、『仕事s in 人生』すなわち『仕事人生』ってことになるわけです。

そして、定義にあるようにキャリアは、内的なもの(内的キャリア)と外的なもの(外的キャリア)に分かれる。

そうすると、本来キャリアって、図のようにたくさんの”ひろがり”をもつものであることを知ることが重要なのですが、とかく現代の日本においては、残念ながら、せまく紫色の部分の『職業・外的キャリア』(いわゆる年収、役職、肩書、会社名など)の領域にばかり注目が集まってしまっている、と言えるのではないでしょうか。

よって、本質的には、豊かなキャリア=キャリアウェルビーイングを手に入れようと思ったら、その”ひろがり”(紫から緑の方向性)を理解して、

そのひろがりの中で自分をできるだけ拡げていくこと

が重要ではないでしょうか。とはいえ、すぐに八方に拡げていくことが難しいとしたら、まずは(黄色の部分の)内的キャリアを満たすジョブ生活を過ごせるようになることがファーストステップとしておすすめです。内的キャリアって何?ってことになると思いますが、それはこちら(内的キャリアを知る大切さ)の記事をご覧ください。

また、いまの時代は、変化が速いので、キャリアにおける学習の面はとても重要で、職業人生の充実にもつながります。Learning Agility(ラーニングアジリティ)という言葉もあるように、変化に合わせて学び続ける力は、どんなキャリアを描いていくにしても重要なことであると言えるでしょう。

 

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